■使用期間は30年間
最初は黄色だけだった。すぐにピンクも用意し、全員にもたせるようにした。現在では、このほかに水色とグリーンのビブスも用意し、これは使用するのは多くて数枚ずつなので、申し訳ないが、ひとりの選手に管理してもらっている。練習の翌日、彼女は、自分自身の2枚のビブスとともに、水色やグリーンのビブスも5、6枚洗濯しなければならないことになる。10枚ほどを干せる「ピンチハンガー」1個が、ほぼビブスだけで占められてしまうのは、かなり大変なことだと思う。
こうして、火曜日、木曜日、土曜日、日曜日と週4回の活動でビブスを使用し、洗濯し続けていると、当然のことながら、背番号は消え、生地は薄くなり、周囲をかがってある布製のテープもぼろぼろになってしまう。使い始めてから30年間。その間に何回か補充はしたものの、最初からのものも相当残っている。ぼろぼろのビブスを着ている選手もいる。それでも、さすがに化学繊維でつくられているので、色は鮮やかなままだ。だから十分役に立つのである。