
サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト大住良之による、重箱の隅をつつくような、「超マニアックコラム」。今回は「コーチを救う、よだれかけ」。
■ビブスの管理方法
さて、1990年代になって、私が監督をしている女子チームでも練習でビブスを使うことになった。それまでは、着ているシャツやジャージの色(濃い色×薄い色、黒×その他の色)などで分けていたような気がするが、あまりに不明瞭なので、ビブスを購入することにしたのである。しかし季節によっては汗でびっしょりになってしまうビブス。毎回の練習後は洗濯が必須である。しかしひとりの選手に全員分の洗濯を任せることはできない。そこで選手それぞれの番号を入れたビブスを用意し、一人ひとりにもたせることにしたのである。
私のクラブでは、ボールはクラブ所有のものを使い、全選手に1個ずつ預けて、練習や試合ごとにもってこさせることになっていた。ビブスも同じ扱いとした。すなわちボールとビブスは選手に貸与するもので、退会時や長期休むときにはボールとビブスはクラブに返還することになっている。