大住良之の「この世界のコーナーエリアから」第125回「練習グラウンドを彩る“よだれかけ”」(2)呼び名もおしゃれなフランスと、「キャミソール」と呼ぶドイツの画像
もはやサッカーに欠かせないのが「ビブス」だ (c)Y.Osumi

 サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト大住良之による、重箱の隅をつつくような、「超マニアックコラム」。今回は「コーチを救う、よだれかけ」。

■ビブスの管理方法

 さて、1990年代になって、私が監督をしている女子チームでも練習でビブスを使うことになった。それまでは、着ているシャツやジャージの色(濃い色×薄い色、黒×その他の色)などで分けていたような気がするが、あまりに不明瞭なので、ビブスを購入することにしたのである。しかし季節によっては汗でびっしょりになってしまうビブス。毎回の練習後は洗濯が必須である。しかしひとりの選手に全員分の洗濯を任せることはできない。そこで選手それぞれの番号を入れたビブスを用意し、一人ひとりにもたせることにしたのである。

 私のクラブでは、ボールはクラブ所有のものを使い、全選手に1個ずつ預けて、練習や試合ごとにもってこさせることになっていた。ビブスも同じ扱いとした。すなわちボールとビブスは選手に貸与するもので、退会時や長期休むときにはボールとビブスはクラブに返還することになっている。

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