5-2で勝利したアルゼンチン戦は半田陸にとって素晴らしい”復帰戦”となった。昨年3月、(バングーナガンデ佳史拭(FC東京)とともに、初めてA代表を経験。試合での出番こそなかったが、同じ右サイドバックの菅原由勢(AZ)をはじめとした”森保ジャパン”の選手たちのレベルの高さに大きな刺激を受けた。
「A代表を経験しているカシーフとか、僕もですけど。もっと練習からプレーで見せていかないといけない」
そう語る半田はアカデミーからトップ昇格したJ2モンテディオ山形で成長し、今シーズンを前に移籍したガンバ大阪でも、J1初挑戦と思えないほど、試合を重ねるごとに存在感を高めて波に乗っていた矢先、練習中に左腓骨を骨折してしまう。そこから約3ヶ月半の離脱を強いられて、ガンバではリーグ戦10試合を欠場した。
それでも10月28日の”大阪ダービー”で復帰すると、セレッソ大阪に0-1で敗れた中でも、対面するMFカピジャーバとの熱いマッチアップが印象に残った。もともと”A代表経由パリ五輪行き”を掲げる大岩剛監督が、いの一番に有力候補として挙げていたのが半田であり、パリ五輪のアジア最終予選となる来年4月のU-23アジアカップまで5ヶ月という段階で招集したのは当然かもしれない。