【対川崎、天皇杯“決勝前哨戦”から見る柏レイソル(2)】天皇杯決勝ではDF犬飼が出場不可。主将・古賀が明確にする改善点を修正し、前哨戦とは異なる試合運びで頂点を狙えるかの画像
10月29日の川崎フロンターレ戦でも存在感を発揮した柏レイソルの犬飼智也 撮影:中地拓也

 山田雄士橘田健人のゴールで1-1の痛み分けに終わった10月29日の柏レイソル川崎フロンターレ戦。ご存じの通り、両者は12月9日の天皇杯決勝で再び顔を合わせることになる。

 柏はJ1残留争いの佳境、川崎はJリーグタイトルこそ逃したものの、AFCチャンピオンズリーグACL)グループステージの真っ只中ということで、1か月半後のことはまだまだ考えられないだろうが、同じような試合にはならないのではないか。

 改めて直近の一戦を振り返ってみると、序盤から川崎がボールを保持し、柏が組織的守備でボールを奪って素早いカウンターを繰り出すという試合展開だった。川崎は左サイドのマルシーニョの打開力を生かし、最前線のゴミスにチャンスボールを供給。その攻めは柏守備陣にとって脅威になっていた。

 しかし、決定機の数は柏の方が多かった。ジエゴの左クロスに細谷真大が飛び込んで先制点を奪った前半27分の場面などは完璧な崩しだったが、オフサイドで不運にも取り消された。それでも彼らは粘り強くチャンスを伺い、前半40分にスピーディーなカウンターから山田雄士が先制点をゲット。首尾よく1点をリードした。

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