■千葉は86分の劇的弾で3試合ぶりの勝利
前節終了時点で4位の東京VまでがJ1昇格プレーオフ出場を確定させているなかで、残るふたつの出場枠を5位のジェフユナイテッド千葉、6位のV・ファーレン長崎、7位のヴァンフォーレ甲府、8位のモンテディオ山形、9位のザスパクサツ群馬らが争っている。5位の千葉と9位の群馬との勝点差は「4」で、今節を含めた残り3試合で順位が変動する可能性を残している。
5位の千葉は17位のいわきFCと対戦した。
後半戦はハイペースで勝点を積み上げてきた千葉は、38節の水戸ホーリーホック戦で1対1のドローを演じて連勝が「7」でストップした。2週間のインターバルを経て迎えた前節の東京V戦は、2対0から試合を引っ繰り返された。
プレーオフに出場できるのか。出場するだけでなく、勝ち抜くことができるのか。チームの地力が試されている局面だ。
この日は対戦相手のいわきが、前半終了間際に退場者を出した。今回と同じように数的優位に立った38節の水戸戦は、自陣にブロックを敷く相手をこじ開けるのに苦しみ、1対1のドローに終わっている。連勝が止まったその試合を教訓として、86分にFW小森飛絢が気持ちを込めたシュートをねじ込んだ。大卒1年目の23歳は、得点ランキング4位タイとなる13ゴール目だ。
3試合ぶりの勝利をつかんだ千葉は、勝点を「64」として5位をキープした。次節は勝点59で8位の長崎、最終節は勝点57で11位に後退した群馬との直接対決だ。17年以来6年ぶりのプレーオフ出場へ、負けられない試合が続く。