■3位の磐田と4位の東京Vは痛み分け
J2リーグは残り3節となり、首位のFC町田ゼルビアが前節にクラブ初のJ1昇格を決めた。残りひとつの自動昇格枠を、2位の清水エスパルス、3位のジュビロ磐田、4位の東京ヴェルディが争っている。
28日13時開催の清水対熊本戦のキックオフからおよそ1時間後、ヤマハスタジアムでは3位の磐田と4位の東京Vが直接対決を迎えていた。前節終了時点の勝点は2位の清水が70、3位の磐田、4位の東京Vも68である。清水の敗戦を受けて、どちらかが勝てば2位に浮上できる状況となった。
勝ちたい気持ちと負けられない気持ちが相半ばするなかで、どちらも慎重さが先行することはなく、自分たちが準備してきたものを出そうとする姿勢が強くうかがえた。そのなかで、先に試合を動かしたのは東京Vである。
51分、相手のCKを跳ね返したあとのロングカウンターから、CB林尚輝が決め切った。帰陣する磐田の選手よりも早くゴール前へ詰めた林のスプリントが、東京Vに先取点をもたらした。自陣からドリブルでボールを持ち出したMF中原輝と、彼をサポートしたMF齋藤功佑のプレーも称えられるべきだろう。
磐田の反撃は69分だ。ボランチの上原力也が左足の見事なコントロールショットを蹴り込む。開始早々にFWジャーメイン・良が負傷交代するアクシデントに見舞われたなかで、磐田は1対1の同点に持ち込んだ。
両チームともに最終盤までゴールを目ざしたが、次の1点を奪うことはできなかった。相手に次の1点を与えなかったとも言える展開で、勝点1を分け合うこととなった。
この結果、勝点70の清水が2位、勝点69の磐田が3位、勝点69の東京Vが4位で、残り2試合を迎えることとなった。