■超多忙の取材旅行での潤い
そんな超多忙の取材旅行のなかで、行った先々の都市で手軽にその町の絵はがきが手にはいるのが楽しく、またポストも街中のいたるところにあるので、私は毎日のように絵はがきを書いては投函した。
「絵はがきが到着しました」というメール(この場合はもちろんEメールである)が届いたのは、大会が始まって1週間ほどたち、決勝トーナメントにさしかかったときだっただろうか。もちろん「絵はがき送りました」などというメールなど送っていないから、とても驚き、そしてすごくうれしかったというメッセージだった。「そうか、喜んでもらえたのか」と思うと、また新しいものを書くモチベーションにつながった。
以後、私は海外取材に行くたびに友人たちに絵はがきを書くようになった。ついには、監督をしている女子チームの選手全員に書くようになった。1週間にも満たない取材旅行中に友人たちとは別に、チーム全員、20数人に絵はがきを書くのは、そう手軽なことではない。だが、ともかく書いて送ることに意味があると考え、実行した。