サッカー日本代表の10月シリーズの2試合が終わった。カナダ代表とチュニジア代表という昨年のカタール・ワールドカップ出場国を相手に、またも勝利を重ねた。この2試合から、今後へつながるどのような収穫と課題が見えたのか。2人のベテランサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が徹底的に語り合う。
■呼びたいJリーグ組
――次の活動は、11月にいよいよ始まるワールドカップ予選になります。後藤さんは、初戦となる国内でのミャンマー戦には、長距離移動が負担となる欧州組よりJリーグの選手を呼ぶべきだと話されていました。
大住 大迫勇也といったベテラン選手も、たくさんいるからね。でも、寄せ集めのチームにするのは、コンディションが悪い選手を呼ぶくらいにリスクが大きい。
後藤 全部新しい選手じゃなくてもいいんだよ。どうしてもここだけは、というポジションの選手だけヨーロッパから呼ぶようにすればいい。
大住 やはり、遠藤航の代わりはいないかな。だけど、チュニジア戦の終盤には相手からボールを取れない時間帯があって、どうしても守備の圧力が前半に比べると落ちていた。前線に守備にも走れる選手を入れていたけど、遠藤と守田英正の運動量というか活発さが落ちている感じは否めない。でも、変わる選手はいない。守備が強いボランチが、もうひとり必要だと感じるんだけどなあ。
後藤 喜田拓也はどうですか。
大住 良いかもしれないね。山口蛍とかね。
後藤 名古屋の稲垣祥もいるよ。