「気になる久保建英と伊東純也の右、旗手怜央の左のバランス」「南野拓実のプレーを助けたのは“割り切り”」【ワールドカップ出場国に連勝!サッカー日本代表「10月」の激論】(3)の画像
南野の復活には内面の変化が影響したようだ 撮影:中地拓也

 サッカー日本代表の10月シリーズの2試合が終わった。カナダ代表とチュニジア代表という昨年のカタール・ワールドカップ出場国を相手に、またも勝利を重ねた。この2試合から、今後へつながるどのような収穫と課題が見えたのか。2人のベテランサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が徹底的に語り合う。

■久保は別格

――久保建英はチュニジア戦で躍動しているように見えました。

後藤 いや、本人は結構不満だったんじゃないかな。自分自身で抜けきれなかったり、決め切れない場面があったから。本当に調子が良ければ、自分で決めたり、もっと完璧なパスを出していたはずだよ。

大住 シュートを打ち切れなかった場面では、そう感じさせたね。

後藤 そりゃあ、久保はすごいよ。一瞬で加速して抜けた場面もあったし。でも、本当はもっとすごい選手なんだから。

大住 瞬間的なプレーを見たら、やはり別格だと感じるよね。

後藤 相手の監督も要注意の選手として名前を挙げていたくらいだから、警戒されて大変だったことも重々承知で言うけれど、本当にキレキレの久保だったら、相手もお構いなしにできちゃうと思うんだよね。ヨーロッパ集合だった9月のドイツ戦と比べて、やはり長距離移動の後ではコンディションの違いがだいぶ出るんだろうなと感じた。

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