■前田大然のマイナス面
前田大然に関しては、所属先で左右のサイドをやっている点がやはりマイナス面ではある。6月のペルー戦(吹田)で古橋と代わっていきなりゴールを奪うなど、一瞬のスピードと鋭さ、「鬼プレス」と評される前線からの2度追い3度追いは健在だが、果たして森保監督は彼をどう位置づけているのか。今後の扱いを注視するしかない。
それ以外にも、3月シリーズに呼ばれた町野修斗(キール)やパリ世代の細谷真大(柏)といった他の候補者もいるが、さしあたって11月のW杯予選と来年1~2月のアジアカップ(カタール)は上記4人の中から3人が選ばれるのではないか。
いずれにせよ、「この男に任せておけばゴールは心配ない」という突き抜けた点取屋が出現すれば、日本代表はもう一段階飛躍できる。彼らにはここからクラブでさらなる自己研鑽に励んでほしい。
(取材・文/元川悦子)