■笑顔で立ち去ったものの……
南野は個人で全て解決するタイプのアタッカーではない。その代わりに仲間の個性を輝かせ、それによって自分も生かされる。
伊東純也や久保建英、今回はコンディション不良で招集外だったが、三笘薫のような強烈な個性をさらに輝かせながら、ゴールという美味しいところはしっかりと持っていく。リオ五輪世代の”スーパーエース”と呼ばれた男が、前向きなギラギラ感を持ち続ければ、世界一を目標に掲げる”第二次・森保ジャパン”でも大きな力になっていくはず。
そのためには所属クラブのモナコで、良いパフォーマンスを続けることが何より大事だ。「そうですね。しっかり帰ってやりたいと思います」と笑顔で答えて、南野はミックスゾーンを立ち去った。そのあとチームバスへの動線を間違えたらしく、また戻ってきたが(笑)。
(取材・文/河治良幸)