チュニジア戦はそれまでトップ下でプレーしていた久保建英が、4ー2ー3ー1の右サイドにポジションを移し、南野拓実がトップ下に入った。久保もこの日は欧州シリーズのトルコ戦と違い、ボランチの遠藤航と守田英正のサポートを得ながら、ほとんど高めの位置を維持して、二列目からチャンスに絡んでいた。
南野は「2−0になった状況で少しオープンな展開になっていた状況で入ったので。まずは守備のところでしっかりと、チームを助けることを意識して入りました」と振り返るが、攻撃では1トップの上田綺世とほぼ同じ高さに出ることが多く、流れの中では2トップのようになるシーンも多かった。
南野がそうすることで、右サイドに回った久保も局面でインサイドのスペースを使いやすい。そうした関係は練習やミーティングからロジカルに設計されているのかとも思ったが、実際は違った。
「特にそれを意識したわけじゃないですけど、状況に応じてプレーしたというのが強いです。タケ(久保)が入るトップ下とは違う、僕が入った時の自分の持ち味は出しながらプレーしたいなと思っていました」