【”森保ジャパン”に帰ってきた南野拓実の存在証明(2)】「みんなの良さを出せるように」と話す南野が、久保建英&浅野拓磨と“即興”で創り出したピッチ上での滑らかな連携の画像
チュニジア戦で途中出場したサッカー日本代表の南野拓実 撮影:中地拓也

 チュニジア戦はそれまでトップ下でプレーしていた久保建英が、4ー2ー3ー1の右サイドにポジションを移し、南野拓実がトップ下に入った。久保もこの日は欧州シリーズのトルコ戦と違い、ボランチの遠藤航守田英正のサポートを得ながら、ほとんど高めの位置を維持して、二列目からチャンスに絡んでいた。

 南野は「2−0になった状況で少しオープンな展開になっていた状況で入ったので。まずは守備のところでしっかりと、チームを助けることを意識して入りました」と振り返るが、攻撃では1トップの上田綺世とほぼ同じ高さに出ることが多く、流れの中では2トップのようになるシーンも多かった。

 南野がそうすることで、右サイドに回った久保も局面でインサイドのスペースを使いやすい。そうした関係は練習やミーティングからロジカルに設計されているのかとも思ったが、実際は違った。

「特にそれを意識したわけじゃないですけど、状況に応じてプレーしたというのが強いです。タケ(久保)が入るトップ下とは違う、僕が入った時の自分の持ち味は出しながらプレーしたいなと思っていました」

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