J1アビスパ福岡の「アビスパトレイン」の運行が開始された。その力の入れっぷりに、驚きの声が広がっている。
2023年シーズンの福岡が、進化を続けている。かつては5年ぶりにJ1に昇格しては1年でJ2降格というサイクルに陥っていたが、この負の流れを断ち切った。就任1年で昇格へと導いた長谷部茂利監督の下、3シーズン連続でJ1を戦っている。
カップ戦でも記録を更新している。10月8日の準決勝で川崎フロンターレに敗れはしたものの、ベスト4進出は過去最高記録だった。また、ルヴァンカップでも4強進出を果たしている。2年連続で戦う準決勝を勝ち上がれば、初めてファイナルの舞台に立つことになる。
前進を続ける選手らを後押ししようと、クラブも力がこもる。10月8日からは「アビスパトレイン」の運行を開始した。
これは、10月28日に行われるJ1第31節の横浜F・マリノス戦で2万人超の観客動員を目指す「アビスパ2万人プロジェクト」の一環で、多くの人へのクラブのアピールを目指している。6両編成の福岡市地下鉄を丸ごとジャックし、選手の魅力などを紹介しようというものだ。空港線・箱崎線で、 1時間に1、2本運行されるという。
車内ポスターも知恵が搾られている。中づりポスターでは、「これさえ覚えておけばOK!」と、選手の個性を端的に紹介。選手それぞれの写真に「胸トラップがちょっとエロい」「小学生の頃からずっと、同じ美容室に通っています」などの一言が記され、その様子がクラブのSNSで公開された。
また、公式エックス(旧ツイッター)での投稿では、「好きなタイプは、一緒にいて楽な人」との紹介ポスターの下には、その本人である佐藤凌我がユニフォーム姿で映ってPR。現在は重傷で戦列を離れているFWが、生まれ故郷のクラブのために一肌脱いでいる。