10月11日、横浜F・マリノスは運命の試合に挑む。ルヴァンカップのタイトルを懸けて、日産スタジアムを舞台に準々決勝第1戦で浦和レッズを迎えるのだ。
ルヴァンカップは現時点で4つのチームがタイトルを取る権利を保持している。アビスパ福岡、名古屋グランパス、横浜FM、浦和レッズだ。準々決勝ではファイナル進出を懸けて2つのカードでホーム&アウェイが行われる。先述したように、横浜の対戦相手は浦和だ。
アウェイで戦う第2戦を考えれば、初戦のホームで何が何でも勝利を手にしたいところ。そのために必要となるのが、サポーターの声援だ。しかし、この試合日は水曜日。平日開催のため、集客数で逆風が吹く。
そんなサポーターをスタジアムに招集すべく、マリノスが一計を案じた。この日の夜に仕事を休めるように、“休日命令”を発給したのだ。
クラブは公式エックス(旧ツイッターに)に、
「弊社 代表取締役社長 中山昭宏より
10月11日(水) 19:00開催の #ルヴァンカップ 準決勝 第1戦を観戦ご検討の皆様へ
「___________様」にあなたの氏名を記入してご活用ください。」
のテキストとともに、その用紙の画像を公開している。
その用紙には、
「___様には、横浜F・マリノスを応援するため当日は仕事をお休みまたは午後半休を取得していただくこととなりました。大変恐れ入りますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます」
と記載されており、末端には社長の名前とハンコも押されている。自分で名前を記入すれば試合に行くことが可能になるかも“しれない”のだ。