■「新しいことにチャレンジして、しっかり勝てた」
大きな期待を背負ったアルゼンチン戦。得点もアシストも無かったが、スタートから鋭い出足でプレスに行ったり、左からFW田中美南をめがけたクロスで、2点目につながるPKを誘った。DF高橋はなの得点が生まれたCKを獲得する流れも、宮澤が起点となって日本の波状攻撃を引き出した。
「みんながW杯でやってきた信頼関係だったり、コミュニケーションだったりありながら、新しいことにチャレンジして、しっかり勝てたというのは大きな収穫だと思います」
そう語る宮澤はイングランドからの長旅での帰国に関して「試合まで少し時間があったので、個人的にはストレスなく試合に臨めましたし、リーグ戦が始まっていないので」という通り、コンディション面ではそれほど難しさは感じなかったようだが、日本から国内キャンプに参加するのとは違う感覚はあるという。
「みんなと会える安心感というのはあります。ああ帰ってきたんだなという感じはあったので。みんなと集まれるためにも、自チームで頑張らないといけないなというのは強くなった」
(取材・文/河治良幸)