【なでしこの“新海外組”宮澤ひなたの挑戦(1)】鳴り物入りでのマンチェスターU入りも、「体感的にはめっちゃ速いなという感じはない」。なでしこ合流で「ああ帰ってきたんだな」の感覚の画像
アルゼンチン代表との試合に出場した宮澤ひなた 写真:築田純/アフロスポーツ

なでしこジャパン”は北九州で行われたアルゼンチンとの親善試合で8−0の勝利を飾った。相手が移動トラブルで来日が遅れて、十分にできなかったこともあり、動きも重かっただけに、この結果をそのまま実力差と捉えることはできない。

 それでも、これまでディフェンスリーダーを担ってきた熊谷紗希をアンカーに上げた4ー3ー3という新たなトライをした中での大量得点と無失点。2枠しかないパリ五輪の切符をかけたアジアの戦いに向けて、良いリスタートになったことは確かだ。

 そんな”なでしこジャパン”にあって、初めて”海外組”として参戦した選手の一人が、女子W杯で、2011年の澤穂希に並ぶ5得点を記録して、ゴールデンブーツ(得点王)に輝いたMF宮澤ひなた。大会の時はWEリーグのマイナビ仙台レディースの所属選手だったが、9月6日に、イングランドスーパーリーグの強豪であるマンチェスター・ユナイテッド移籍を発表した。

 今年の女子バロンドール(世界最優秀選手)の候補30人にも長谷川唯マンチェスター・シティ)と共に選ばれており、ある意味で鳴り物入りでの移籍となるが、初めての海外挑戦であることに変わりはない。新しい環境について「W杯を戦っていたので、あまり体感的にはめっちゃ速いなという感じはない」と言うが、コミュニケーションなどは入っていく難しさを感じているという。

「そこに自分が入る難しさはありますけど、対人だったり勝負するところはW杯で必要だなと思うところ、伸ばせるなと思ったところがあった中での移籍だったので。そこまで苦手意識はないです。アザとかはそりゃありますけど(笑)、楽しくやっています」

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