早くも気になるジェフ千葉の「J1での来季」【千葉県で繰り広げられた、魅力的な2つのゲーム】(2)の画像
先週末の千葉県で、魅力的なサッカーが展開された(写真はイメージです) 撮影:中地拓也

 先週末、千葉県で2つの魅力的なゲームが繰り広げられた。持ち味は異なり、国内トップリーグでもない。だが、その両方ともが、ベテランのサッカージャーナリスト・後藤健生をうならせた。

■見えてきたJ1

 後半も、千葉のリズムで試合が進んだ。そして、56分に2点目が入る。

 自陣右サイドの深いところでパスをつないでビルドアップを試みた後、先制ゴールを決めたDFの佐々木が左に大きなサイドチェンジ。このボールを左サイドバックの日高大がタッチライン沿いで受けて、前方のスペースに走り込んだドゥドゥに当てる。そして、日高はそのまま前方に走り込んでドゥドゥからのリターンを受けて、グラウンダーのクロスを入れる。そして、その間に少し膨らみながらゴール前に入っていた呉屋大翔がフリーになってゴールに流し込んだ……。

 大きなスペースを使っての、非常にダイナミックなゴールだったので、僕の眠気はこの時点で完全にどこかに飛んでいった。

 仙台もこれで目が覚めたのであろうか。60分を過ぎると仙台にもチャンスが生まれはじめ、仙台のシュートを千葉の選手がブロックしてCKになる場面が増えていった。そんな攻め合いが続いた後、85分に仙台が1点を返す。DFが縦に付けたパスを山田寛人が落としたところを中島元彦が決めたものだ。

 しかし、千葉も攻撃の姿勢を崩さず、アディショナルタイムに入った90+3分にカウンターから1点を追加。ホームの千葉が3対1で勝利した。

 千葉は、これで8月19日の藤枝MYFC戦以来6連勝。順位も昇格プレーオフ圏内の5位にまで上げ、さらに“上”も見えてきた。

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