■「この1週間が1年の中でも非常に重要な1週間になる」
公式戦3連勝をしたものの、その後、アルビレックス新潟戦で手痛い敗戦を喫した。そこから、選手にどのような声掛けをしたのか聞くと、「まず新潟戦で本当に悔しい敗戦をしました」と振り返ったうえで、「ただ、切り替えることが一番重要だと思ってましたし、自分はもうすでに切り替えてるという話を選手にしました」と話す。
そして、以下のように続けた。
「今週はACL、そして天皇杯と、この1週間が1年の中でも非常に重要な1週間になるという話をしています。そういった中でもプレッシャーを感じることなく自然体で今日のトレーニングにも入ってくれました。
苦しい場面や勝負の場面は多くの選手が何度も経験していますので、それをしっかりと明日のゲームで出せればいいと思っています。こういうゲームはメンタルのところだと思ってますので、そこをもう一度、明日全員で前面に出して戦いたい」
新潟戦でリーグ優勝の可能性は消えた。しかし、今週はタイトルをかけた2つの試合を迎える。それがACLのグループステージの一つの“山場”とする蔚山戦であり、天皇杯準決勝のアビスパ福岡戦(8日)だ。2冠を見据えるからこそ新潟戦の悔しさを、そしてリーグ戦の悔しさを、この2戦にすべてぶつけてみせる。
(取材・文/中地拓也)