「穴があったら入りたいぐらい……。これを逃げずにしっかりと受け止めたい」
宮市亮がこう心境を吐露したのは、横浜F・マリノスが2-1で迎えた90+4分の場面だった。FW植中朝日からのパスを受けた宮市がゴール前に進み、相手ゴールキーパーと1対1の場面を作った。右足から放たれたシュートはゴール右上を狙うも、クロスバーを越えていった。
「選択肢が4つ、5つとあり過ぎて外しました。(キーパーを)抜くことも、上も、右も左も考えましたし、何でもできました。責任を持って決めていれば終わっていました」と言う。
その言葉通り、これが決まっていたならば勝負は決していただろう。その直前にはFW鈴木優磨にポストを叩くシュートを打たれていたこともあり「あのポストが決まっていたら2-2になっていた。僕が決めていれば試合は終わっていたので、ベテランですし、ああいうところで決めるのが大事になってきます」と反省すると「みんなに感謝です」と頭を下げた。