第2次森保ジャパンにとって3度目の活動となる9月シリーズが4日からスタートする。ご存じの通り、今回はドイツ(9日=ヴォルフスブルク)・トルコ(12日=ゲンク)2連戦というビッグカードが待っている。
ドイツとは2022年11月のカタールワールドカップ(W杯)初戦で対戦。イルカイ・ギュンドアン(バルセロナ)のPKで先制されながら、堂安律(フライブルク)、浅野拓磨(ボーフム)の2発で劇的逆転勝利を飾っている。
一方のトルコとは2002年日韓W杯ラウンド16以来、21年ぶりの顔合わせというから実に感慨深い。UEFAネーションズリーグが始まって以降、欧州勢となかなかテストマッチを組めなかった日本にとって、この2連戦は貴重な強化の場。千載一遇のチャンスを最大限有効活用したいところだ。
この9月シリーズに挑む日本代表メンバーは31日に発表されるが、今回は時差や移動負担の少ない欧州組主体の構成になると見られる。そこで、大きな注目点と言えるのが、カタールW杯以来の南野拓実(モナコ)の復帰があるか否かだろう。
W杯ラウンド16・クロアチア戦のPK戦で一番手に名乗りを挙げながら、キックをミスし、号泣する形になった南野。第1次森保ジャパン4年間では発足当初からエース級と位置づけられ、2020年からは10番も背負っていただけに、本人も不本意な形で終わった夢舞台には悔しさいっぱいだったはずだ。
本人は「次(の2026年北中米)W杯でリベンジしたい気持ちはある。そのために施主としてもっとレベルアップしていかないといけない」と語気を強めたが、昨季はシーズン通してモナコで苦しんだ。フランス1年目で、フィリップ・クレマン監督の戦術にフィットしきれなかったことがその要因だったと目される。