■必要な大型CF

 問題点の一つは、2列目に同じようなタイプの選手が並んだこと(3人の並びを変えても違和感を感じないのは、3人がよく似たタイプだからだ)。攻撃陣で強さを兼ね備えて、フィジカル勝負で韓国と互角に戦えたのはトップの塩貝だけだった。もう1人、大きくて強いタイプのFSがほしいところである。

 そういえば、今大会からU-18日本代表を率いるのが船越勇蔵監督だった。今年のU-20ワールドカップにも、冨樫剛一監督の下でコーチとして参加。そして、満を持して監督に昇格して次のワールドカップを目指すことになった。

 その船越監督は現役時代には身長が190センチを超える大型CFとしてターゲットの役割を果たしていた。まさに、そういうタイプのCFが、現在のU-18代表には必要のように思える。

 ただ、現在のU-17日本代表は得点力のあるチームで、強さを持つストライカー・タイプの選手も何人かいる。11月のU-17ワールドカップが終われば、彼らも次のU-20ワールドカップを目指す船越監督のチームに合流してくるはずなので、そこでうまく融合することで解決への道が見えてくるのかもしれない。

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