8月19日、J1リーグ第24節が行われ、カシマサッカースタジアムでの一戦は鹿島アントラーズが2−1でサガン鳥栖に勝利した。試合に敗れた鳥栖だったが、一時は同点となる楢原慶輝のJ1初ゴールに対しては称賛の声が多く寄せられている。
楢原は2004年4月7日生まれの19歳。U−12時代からサガン鳥栖アカデミーで育ち、U-18在籍中の2022年2月に2種登録されると同年はリーグ戦1試合、ルヴァン杯2試合、天皇杯1試合に出場した。トップ昇格を果たした今季は出場機会を増やし、この日の出場がリーグ戦9試合目(スタメン3試合)。左サイドバックとしてピッチに立った。
“ゴラッソ弾”が生まれたのは、0−1で迎えた後半21分だった。右サイドから中央までドリブルでボールを運んだ長沼洋一からの横パスを、左サイドのペナルティーエリア手前で受けた背番号27の楢原。足元に収めたボールをすぐさま右足アウトサイドで横側に流すと、そこから間髪入れずに右足を鋭く振り抜いた。放たれたシュートは、美しい弧を描いた後にゴール右上の隅に吸い込まれるようにしてネットを揺らした。