8月18日、J1リーグ第24節が行われ、埼玉スタジアムでの注目の上位対決は、浦和レッズが1−0で名古屋グランパスに勝利した。その値千金弾となったFWホセ・カンテのゴールが称賛を集めている。
まだ試合が落ち着かない前半11分だった。自陣で相手のパスをカットした大久保智明がドリブルで持ち上がった後の二次攻撃。自身のクロスの跳ね返りを拾ったホセ・カンテからのラストパスを受けた関根貴大のシュートのこぼれ球が、明本考浩の足元に収まった。
ここからホセ・カンテが点取り屋としての能力を発揮する。ボックス内で一度、裏を狙った動きを見せてから下がってボールを呼び込むと、明本からのパスに全身のバネを使った軽やかな反転から、振り向きざまに右足ダイレクトシュート。名古屋の名手GKランゲラックは一歩も動けない鋭い弾道を、ニアサイドとなるゴール左隅に突き刺した。
ホセ・カンテは前節8月13日のサンフレッチェ広島戦でも強烈なミドル弾を決めており、自身2試合連続ゴール。1週間前の試合は引き分けに終わったが、この日はチームを勝利に導く値千金の決勝弾となった。