■帰ってきた中国代表
中国のサッカー協会は1924年に創立、1931年にFIFA加盟を果たし、1949年に中華人民共和国が成立した後も、FIFAはこの国に新しくできた体育協会をFIFAのメンバーとして認めていた。ところが1954年、FIFAは台湾に逃れた蔣介石の「中華民国」のサッカー協会の加盟も認めた。中国は再三の台湾除名要求をしたが受け入れられず、1958年にFIFA脱退を宣言した。FIFAへの復帰は後の1980年。FIFAが台湾の協会を「チャイニーズ・タイペイ」とすることでようやく実現する。
ただ、AFC(1954年創立)には1974年に加盟を果たし、同年のアジア競技大会(テヘラン)で国際舞台に復帰していた。このアジアカップ予選はそれに続く「外国」でのプレーだった。