J1リーグで、ヴィッセル神戸が首位に立ち続けている。原動力のひとりが大迫勇也だ。前節の川崎フロンターレ戦では決勝点もマーク。日本代表からは離れているが、いまだ成長を続けるFWをサッカージャーナリスト・後藤健生が分析する。
■大迫の新しい武器
CBの大南を失った川崎は、高井幸大を投入せざるを得なくなり、MFの橘田健人がピッチを離れる。
大迫が直接FKを決めたのは、Jリーグでも、日本代表でもこれが初めてとのことで大きな話題となった。吉田監督は、居残り練習をしていた成果だと説明し、「練習を続ければ、何歳になってもうまくなれる」と語った。
大迫と得点王争いを演じている横浜F・マリノスのアンデルソン・ロペスも、同じ日に行われたガンバ大阪戦で1ゴールを決めたが、大迫はこのFK弾で17点目となり、トップの座をキープすることになった。
大迫が「直接FK」という新しい武器を手に入れたとすれば、これからさらにゴールを量産できるようになるだろう。