８月１２日、Ｊ１リーグ第２３節が行われ、札幌ドームで行われた北海道コンサドーレ札幌とサガン鳥栖の一戦は１−１の引き分けに終わった。この試合の“起死回生の同点弾”となった鳥栖のＭＦ河原創の個人技が称賛されている。
７試合ぶりの勝利を目指す札幌に対し、鳥栖は中断明けの前節の“九州ダービー”アビスパ福岡戦に０−１で敗れてリーグ戦２連敗となった。連敗脱出を誓って敵地に乗り込んだ試合は、序盤から両チームの激しい鍔迫り合いが繰り広げられた末に、後半４分に札幌のＦＷ浅野雄也のゴールを奪う。先制点を許した鳥栖は、その後も劣勢の展開を強いられたが、我慢強く守ると、ボランチの河原一瞬の隙を突く形で大きな輝きを放った。
後半３８分だった。相手陣内右サイドからのスローインの流れからボールを受けた河原は、ＤＦラインの裏を狙ったＦＷ藤原悠汰へスルーパスを試みるも相手ＤＦにカットされる。だが、そのはね返りのボールに反応して味方に繋ぐと、そのまま前線に駆け上がり、ＭＦ西川潤からのパスを受ける。
ここから一気にスピードアップする。体の後ろ側にあったボールを左足での柔らかいタッチで前方に持って来ると、立ち塞がった相手ＤＦのタックルを受ける寸前、今度は右足で鋭く方向転換。カバーに入ったＤＦも含めた３人を切れ味鋭いボールタッチで一瞬のうちにかわし切ると、最後は体勢を崩しながらもコースを狙った左足シュートでゴール右隅に流し込んだ。
