「カンテには感謝しかない」浦和レッズDF明本考浩がアシストしたFWに持った気持ち。さらに「うちには良いCBがいますし、何より一番のGKがいる」と笑顔見せるの画像
名古屋戦に出場した浦和レッズDF明本考浩 撮影:中地拓也

■8月18日/J1リーグ第24節 浦和レッズ 1-0 名古屋グランパス (埼スタ)

 真夏の大一番。浦和が4位、名古屋が3位、この一戦はリーグ優勝戦線を左右する試合でもあった。
4月に行われたアウェイゲームではスコアレスドローで、直近の対戦となった天皇杯4回戦(CSアセット港サッカー場)で浦和が名古屋に0-3で完敗。試合後には騒動が起こるなど因縁の対戦でもあった。

 11分、MF関根貴大がシュートを放つもブロックされ、DF明本考浩がボールを回収し、FWホセ・カンテに預けると振り向きざまに右足を一閃。名手GKランゲラックも反応できずゴールネットが揺れた。

 明本は「以前の僕だったら間違いなく打っていましたし、流れもあった中でカンテを上手く見ることが出来た。アシストが付いたがカンテに感謝しかない。(得点場面は)外国人選手の方の力だなと思いました」と笑顔で話した。

 しかし、試合の流れは名古屋に傾いた。運動量の落ちた浦和が後手に回り中盤も最終ラインに吸収される形となりハーフコートゲーム状態となる。多くの決定機を作られる中、GK西川周作のファインセーブやクロスバーやポストにも助けられたが、最後まで集中を切らさず虎の子の1点を守り切った。

 怪我から復帰したばかりで、まだトップコンディションではない明本は78分にMF早川隼平と交代。ベンチに下がると「願っていました。頼むからゼロで抑えてくれと強く思っていました」と心境を明かした。

 終わってみれば多くの決定機を作られ、内容的にも反省材料の方が多い。言うなれば浦和の執念が名古屋の勢いに勝った結果かもしれない。

 明本は「厳しい戦いだったが、うちには良いセンターバックがいますし、何より(リーグ)一番のゴールキーパーがいるので安心して守備が出来ています」と言うと「ただ、もっとボールを保持したかった」と課題も挙げた。

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