8月12日に等々力で首位・ヴィッセル神戸との一戦が行われた。結果的に川崎フロンターレが0−1で敗れた試合について、脇坂泰斗は敗戦の責任を背負っていた。
「今日、勝たせられなかったっていうのは、正直自分の責任だと思うので」
脇坂がそう振り返るのには訳があった。まずは前半34分。カウンターで抜け出したパトリッキを、追走した大南拓磨が背後から倒し退場になった場面だ。PKの判定がVARの介入を経てFKに変わり、その結果大南のカードがイエローからレッドに変わるというプレーだったが、そのきっかけが脇坂のミドルシュートだった。
「自分はシュートが少ないなと思って、無理やり打ちに行ったんですが」と脇坂は話すが、この判断自体は悪いものではなかった。ただし、結果的に大南の退場を誘発させて、さらに大迫勇也に直接FKを決められてしまう形に。だから脇坂は「自分が無理やり打った場面の後なんで。その姿勢が必要なのか」と自問していた。
また77分には登里享平からのグラウンダーのラストパスをゴール正面でシュートミス。枠に飛ばすことができなかった。この場面について、直前に不規則なバウンドでもあったのではないかとの問いがあったが、脇坂は「そういった感じは特にしなかったので。単に自分の実力不足だと思います」と話すと、さらに「見直してないのでわからないですが、多分止める時間もあったので」と自らの判断を悔しがった。