イングランドでプレーする日本代表DF中山雄太が現地時間7日、現地メディアを相手に会見に臨んだ。流暢な英語を駆使するなど「新しい姿」に驚きと感激の声が上がっている。
ワールドカップ出場の夢が、目前で消えた。中山は昨年11月に開催されたカタール・ワールドカップに、日本代表として出場するはず「だった」のだ。
柏レイソルの下部組織で育ち、2015年にトップチームに昇格。U-16から年代別日本代表にも選ばれ続け、U-20ワールドカップにも出場していた。
クラブレベルでもステップアップを続けてきた。22歳の誕生日を迎える1か月前には、オランダのズボレへと完全移籍。オランダで2シーズン半を過ごした2022年夏には、イングランドの実質2部にあたるチャンピオンシップを戦うハダースフィールド・タウンへと完全移籍を果たした。
その2022年は、日本代表としても大きな転機になるはずだった。11月2日に発表されたカタールW杯に臨む日本代表26人のメンバーに、中山は名を連ねたのだ。
だが、舞台は一気に暗転した。メンバー発表の翌日に右足を負傷。アキレス腱の損傷で手術が必要と判断され、W杯行きを断念せざるを得なくなったのだ。
クラブでのシーズンも棒に振った。だが、中山はその苦しい時間も前向きにとらえようとしている。
7月にはトレーニングマッチで久々に試合に出場した。そして先週末にはチャンピオンシップ初戦でベンチ入りを果たした。
長期離脱を経て新シーズンに臨む中山が、地元メディアに向けた会見に臨んだ。もちろん現地の言葉を使いながら、中山は「これまで」と、そして「これから」について語っている。
「昨シーズンから、難しい時間があった。今はすべてがフィットしているから、すべてがうまく進んでいる」
「厳しい時間があったけれども、後悔はない。さらに強くなる良いチャンスだったと思う」