GK西川周作が「これは書いてください」と語った鈴木彩艶の人間性エピソード。「親御さんが素晴らしい。だからこそファン・サポーターから愛されている」の画像
浦和レッズから巣立つGK鈴木彩艶 撮影:中地拓也

■8月6日/J1リーグ第22節 浦和レッズ 0-0 横浜F・マリノス (埼スタ)

 序盤から試合を優位に進めながらもゴールネットを揺らせずスコアレスドローで終了した。

 GK西川周作は「勝てる試合と言っていいほど良い試合をしたと思っていて、チャンスも数多くあり、最近のマリノス戦だと一番良い戦い。勝って相手を引きずり落とすチャンスでもあったので、ただ天皇杯(4回戦・名古屋グランパス戦/0―3)でああいう負け方をして、違う姿を見せられたことは、あの敗戦は決して無駄ではなかったと思っています」と振り返った。

 後ろが同数になっても前に押し出してリスクを背負って戦う守備を選択。「リスクを負った分、カウンターの怖さがありましたがDF(アレクサンダー)ショルツ、DFマリウス(ホイブラーテン)を中心にオーガナイズをしっかり取りながらやってくれました。リスクを負わなければチャンスは作れないので、こういう戦いはこれからもやっていきたい。

 そこで守って周りに評価されると思うし、やりがいを感じるのでトライしていきたいです」と攻撃的な守備に自信を覗かせた。勝点2を落とした内容でもあったが、この日の1ポイントを生かすためにも次節のサンフレッチェ広島戦は重要となるだろう。

 この日のスタジアムには夏休み期間中ということもあり、4万2664人ものファン・サポーターが駆けつけていた。「今日はウオーミングアップから、たくさんの子供たちが来てくれるのは分かりましたし、夏休みの良い思い出に勝ちゲームを見せたいと思って試合をしました。勝てはしませんでしたが、良いプレーしたり戦う姿を子供たちに見せられたのは、また来てもらえるきっかけになったと思います」(西川)と、試合終了後の場内一周時にはスタンドに何度も頭を下げ手を振った。

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