
8月2日、川崎フロンターレが天皇杯ベスト8に進出した。高知ユナイテッドSCとの試合で決勝点を挙げたのは途中出場組だった。
79分間のスコアレスを経て得た、後半35分の右CK。蹴ったのは瀬古樹だったが、右足から放たれたボールにニアで最初に触れたのは後半17分から出場した瀬川祐輔だった。そのボールを強烈なシュートに変えたのは後半32分から入った山田新。そして、GKが弾いたそのボールに詰めたのは同じく後半32分からピッチに立った佐々木旭である。
セットプレーではあったが、途中出場組3選手が勝利を直接的に引き寄せた。試合後、鬼木達監督は「ここ数試合、交代選手が結果を出せば勝利になっています。逆に交代選手が少しパワーがないときにはは勝ちに持っていくことができていません。そういう意味では、今日のゲームは交代選手が非常にいい働きをしてくれた」とその重要性について説明したが、得点場面以外でも効果はあった。
瀬川が左ウイングに入ると、そのサイドを使っての攻めがさらに活性化。前半は人数と手数をかけて攻め込む場面が多かったサイドだが、ゴール前にクロスがより入るようにもなった。
瀬川は、「シンプルなことが一番大事かなと思って試合に入りました。シンプルにクロスを上げて、セカンドボールひろってもう一回攻撃に。絶対僕らのボールになるんで、そこでこうやり過ぎてっていうのが前半にノッキングしたところかなと思ったんで」と振り返り、シンプルにやろうとしたことを説明した。ただし、前半のうちに人数をかけた攻めで相手が疲弊したことでできたことだとも付け加えた。