■サポーターへ見せたいもの
そしてもう一つの壁が、ゲーム体力だ。かつて、本誌記者が鬼木達監督に大関の出場機会について質問したところ、後半途中から体力が落ちた時にクオリティがグッと下がることを説明していた。
大関本人にその体力の部分について聞くと、「ずっと課題にしているゲーム体力のところは、足をつらないで90分持つようにはなったんですけど、自分の良さというか、ボールを持つことだったり、逆を取る部分においては70分、80分になるとミスが増えて来るというのは課題として持っています」と実感している。
そのうえで、「自分としてもそこを改善しなければいけないと思っていますし、鬼さんと話しててもそこが課題だよねっていうフィードバックももらっている。そこを改善しない限りは評価されないのかなと思いつつ、その中でも、きつくなった時間帯で自分が何ができるのかというところを突き詰めていかなければいけない」と意気込む。
天皇杯3回戦の水戸戦は水曜日開催だったが、ゴール裏には多くのサポーターが駆け付けていた。そして遠く離れた高知にも、すでに多くのサポーターの来場が見込まれている。そのサポーターに対しても、「平日の水戸に来ていただけるだけでもありがたかったのに、高知に来てもらうとなると力強いですし、そういった方の想いに応えたいです。チームの勝利に貢献する姿を見せたい」と目を輝かせた。
川崎は6日にJ1リーグ再開戦となるガンバ大阪戦を控えている。指揮官は、天皇杯高知戦にはどのようなメンバーで臨むのか。仮に天皇杯のここまでの2戦と同様のメンバーで挑むとなれば、「出たらやれるっていう自信はある」と力強さを見せる背番号28のプロデビューに期待したい。