「公式戦デビューしたい」川崎・大関友翔が強める天皇杯・高知戦への意欲。バイエルン戦&高知戦を「ターニングポイントにしたい」……課題について鬼木監督とのやり取りも明かすの画像
バイエルン戦でピッチに立った川崎フロンターレの大関友翔。高知戦でメンバー入りできるか 撮影:中地拓也

 8月2日、川崎フロンターレ天皇杯ラウンド16を戦う。相手は高知ユナイテッドSCで、舞台は高知県立春野総合運動公園陸上競技場である。

 この試合に出場への強い想いを抱える選手がいる。今季からトップチームに昇格した大関友翔だ。現在、チームに同期は4人いる。他の3人はすでに公式戦に出ているが、大関はいまだプロデビューを果たせていない。7月29日のバイエルン・ミュンヘン戦で出場したものの、国際親善試合だけでは満足できない。

 今季ここまで、公式戦出場のチャンスは2回あった。いずれも天皇杯で、1度目は6月7日の栃木シティFC戦で、2度目は7月12日の水戸ホーリーホック戦。2試合ともにベンチ入りしたものの、難しい試合展開だったこともあって、ピッチに立つことはできなかった。ラウンド16の対戦相手である高知SC戦は、大関にとっては出場のチャンスが増えた可能性がある。

 その本人は、「まず、1回目のベンチ入りのときと、2回目のベンチ入りの時の、悔しさの度合いが自分の中でめちゃくちゃ違くて」と、これまでの心中を明かす。

「1回目はベンチに入れたことで、少し評価してもらえたのかなという自己評価ができたんですけど、2回目の水戸戦はベンチに入るだけじゃ意味がないという思いが強くて。出場したかったです。出られなかったことで、(栃木戦と水戸戦の間で)成長がなかったといったらあれですけど、まだまだやらなければいけなかったんだなって思わせられた。悔しさも強くなりましたし、自分の求めるものはまた一つ上がった。やっぱり試合に出たいし、デビューしたいと思ってますし、そのためのチャンスがもう一度あると思っているので。高知戦に向けてアピールしていきたい」

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