ドイツ1部ブンデスリーガのボルシアMGが7月29日、ドイツ3部の1860ミュンヘンとのテストマッチを行い、2−1で勝利した。この試合で決勝ゴールを決めた19歳FW福田師王に称賛の声が集まっている。
鹿児島出身でU―16時代から年代別の日本代表に選ばれ続けている福田は、神村学園のエースとして高校選手権で活躍した後、Jリーグを経由せずに海を渡って2023年1月にボルシアMGのU-19チームへ加入した。
そこで半年間、ゴールを量産して得点能力の高さをアピールし、新シーズンからはボルシアMGのU-23チーム(ドイツ4部)でのプレーが決まっていた。その中で今夏のプレシーズン中はトップチームの練習に参加。この日の試合にスタメン出場してトップデビューを飾った。
迎えた前半32分だった。DFラインの板倉滉から中盤にボールが入ると、最前線の福田がプルアウェイの動きを見せる。パスがいったん、自身の後ろ側を通ったが、そのまま足を止めずに瞬時に体の向きを作り直すと、32歳のFWパトリック・ヘアマンからダイレクトパスを受けた。ボックス内で前を向いた19歳は、完璧なファーストタッチから素早く、かつ落ち着いて右足インサイドでの鋭いシュートを放ち、飛び出してきたGKの上を抜いてゴールネットを揺らして見せた。