■「フェアな戦い」か?

 欧州サッカー連盟では、「ファイナンシャル・フェアプレー」(FFP)という制度が導入されており、移籍金や人件費などの支出が、移籍金や入場料、テレビ放映権料、大会賞金、スポンサー収入など、サッカーによって得た収入を上回ることを禁じている。そうした規定をもたないAFCは、国家資金をつぎ込むサウジアラビアのクラブが、ACLの舞台で「フェアな戦い」をしていると認めるのだろうか。

 サウジアラビアはサッカーの「破壊者」となるのか、それとも新しい時代への「変革」の推進者となるのか―。世界のサッカーを統括する国際サッカー連盟(FIFA)、アジアのサッカーをまとめるAFCがどんな反応を示し、何かの対応策をとるのか。連日最高気温が44度という熱暑の国から目を離すことはできない。

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