「彼らも人間だと感じられてよかった(笑)」横浜DF永戸勝也がマンCの選手の意外な部分を明かす…アシスト場面も「宏太くんだと思った」と松原に驚き、喜ぶの画像
マンチェスター・シティ戦に出場した横浜F・マリノスの永戸勝也 撮影:中地拓也

■7月23日/明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023 横浜Fマリノス 3-5 マンチェスター・シティ(国立)

 7月23日、横浜F・マリノスは『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023』でマンチェスター・シティと対戦。会場となった国立競技場には最多入場者数となる6万1618人が訪れ、この一戦を見届けた。

 この試合、左サイドバックで90分間プレーしたDF永戸勝也は「サッカー選手として、90分、有意義で良いプレーができたと思っています」と口にした。

 相手はプレミアリーグ3連覇、昨シーズンのチャンピオンズリーグも制覇した名実ともにビッグクラブだが、「恐れずにやっていこうと試合前から話していました」(永戸)。その言葉通り、持ち前の超攻撃的“アタッキングフットボール”をピッチで表現していく。

 一方のマンCは長い移動や今シーズン初の対外試合ということもあってか、前進しながらも様子見の立ち上がりとなる中で、先にスコアを動かしたのは横浜FMだった。27分、DF松原健のスルーパスを受けたFWアンデルソン・ロペスが右サイドを駆け上がり右足シュートを放つ。これは一度セーブされるも素早くこぼれ球に反応し左足で流し込む。

 そして37分には永戸がクロスを送ると、ディフェンスラインの裏に抜け出た松原が冷静に流し込んだ。マンツーマンで来る相手に対し、一歩先に動き、前向きの体勢を作り人数をかけたことで生まれた得点でもあった。「早目にスタート切っていたことで数的優位を作れて、相手の背後を突いたところにボールが出てきた。良いコントロールをして中を見た時に(水沼)宏太くんだと思ったら、まさかの松原選手がいた。自分はボールを通すだけだったので決めてくれて良かったです」(永戸)。

 これで火が付いたマンCは40分にDFジョン・ストーンズ、43分にはFWフリアン・アルバレスが続けてゴールネットを揺らし2-2で前半を折りした。

 後半、マンCはフィールドプレイヤーを10選手入れ替えると攻勢を強め、52分、ペナルティーエリア手前でボールを受けたFWアーリング・ハーランドにシュートを打ちこまれる。攻撃の手を緩めないマンCの前に耐える時間が続き、72分にはMFロドリにミドルシュートを捻じ込まれた。86分には途中出場のFW井上健太が相手の連係ミスからゴールを射抜き、1点差に迫るも、終盤の90+2分にハーランドにフィニッシュされ勝負あり。打ち合いは3-5で欧州王者が地力を示す結果となった。

 永戸は「相手がマンツーマンで来た時に、出し手と受け手の関係を作れずにいるとJリーグの強度でも掴まえられた時にピンチを招くことは多かった。それが今日も足りなかったと思います。2失点もそうですが改善しないといけない。ただ剥がせた部分もあるので自信を持って継続していきたいです」と課題と今後への取り組みを口にした。

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