後藤健生の「蹴球放浪記」第171回「匈奴の名家の末裔、熊本に現わる!」の巻(1)韓国人でも漢字が思い浮かばない名前「トッコ」の画像
熊本でもらった手作り感満載のプレスカード 提供/後藤健生

 サッカーの奥深さに、人々は感慨を覚える。さらに蹴球放浪家・後藤健生は、時に歴史の奥深さと世界に広がる果てしないつながりを見つけ出すこともある。2005年に知った朝鮮半島の代表選手は、歴史のロマンを教えてくれた。

■熊本の思い出

 ロアッソ熊本の本拠地である熊本県民総合運動公園陸上競技場。熊本市の企業「えがお」が命名権を取得して、現在は「えがお健康スタジアム」と呼ばれていますが、かつては「KKWING」という愛称も使われていました。

 2019年にはラグビーのワールドカップも開催され、つい先日には今年のラグビー・ワールドカップを目指す日本代表がこのスタジアムでニュージーランドのオールブラックスXV(同国の代表予備軍)と対戦しました。

 1998年に完成してからしばらくは毎年のようにサッカーの年代別代表の試合に使用されており、2009年1月にはフル代表のアジアカップ予選、イエメン戦も開催されました。

 それで、当時は熊本を訪れる機会も多く、市内に行きつけの飲み屋もできて、有明海や天草の海の幸と焼酎類を堪能したものでした。

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