■「思いの外ちょっと、痛かったです」
そんな遠野は、結果に飢えていた。71分、瀬川からのパスを引き受けて横浜FMの守備陣を突破。GK一森純との1対1に持ち込んだ遠野は一森を外そうとドリブルし、ボックス内で倒されてしまう。
「抜け出して、抜け出して落ち着いて決めようかなと思ったんですけど、思いの外ちょっと、痛かったです。ガッツリ来たので。その前に打つタイミングはあったかもしれないですけど。そこは判断かなと思ってます」
川崎にPKが与えられたプレーではあったが、遠野は「自分で打ちたかったですけど」と話す。結果に対する貪欲さが頼もしいが、横浜FMは首位のチームでそう簡単に得点に関われる相手ではない。
しかし遠野は、自ら得たPKが決まらなくても「負ける気はしなかったです」と強気だった。
そして、「どんどんどんどん圧を掛けて行った結果が、最終的にああやって、笛が鳴る前に、ゴールネットを揺らせたので。それは、どんどん圧を掛けて行った結果だなと思ってます」と試合を振り返った。