■アラビア語で「回転」の意
「ドネル・ケバブ」はトルコが本場です。「ケバブ」は肉を焼いた料理のこと。そして、「ドネル」はトルコ語で「回転する」という意味のようです。
羊や牛、鶏など、イスラム教で禁止されている豚以外の何の肉でもいいのですが、味付けをした肉を大きな垂直の串に刺してグルグル回しながら縦型のグリルで焼いていくのです。すると、外側から肉が焼き上がっていきます(ベジタリアン用のシャワルマもあるそうです)。
そして、注文が入ると、職人が外側からナイフやカッターで肉を削ぎ取っていくのです。そして、さらにグルグル回し続けるとまた外側から肉が焼き上がっていくというわけです。
その肉をパンに挟めばサンドイッチ風にもなりますし、皿に盛ってそのまま食べてもいいのです。
そのトルコの「ドネル・ケバブ」が隣接するシリアやレバノン、パレスチナなどに広まって、アラビア語で「シャワルマ」と呼ばれるようになり、ロシア語では「シャウルマ」になったというわけなのです。
「シャワルマ」も、アラビア語で「回転」という意味だそうです。