後藤健生の「蹴球放浪記」第170回「中洋料理に舌鼓を打つ」の巻(1)トルコからロシアへと伝わった「シャウルマ」の画像
ニジニ・ノヴゴロドで見つけたカフェ 提供/後藤健生

 サッカーとは人生であり、生活である。蹴球放浪家・後藤健生はサッカー取材で世界をめぐり、さまざまな生き方を目にしてきた。昔は日本では珍しかった「中洋料理」も、サッカーが教えてくれた。

■これは何の店?

 アイコンの写真の店、何の店かお分かりでしょうか?

「Mックでしょ?」(関西の人は「Mクド」)と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。

 たしかに、ロゴは赤と黄色の色使いも含めて、アメリカのハンバーガー・チェーン「Mクドナルド」とよく似ています。

 でも、よく見てください。「M」が上下逆さまになっています。そして、「M」の右にはキリル文字で「AyPMA」と書いてあります。

 2018年のワールドカップ。ラウンド16が終わってから準々決勝までの間に試合のない日が2日ありました。そこで、7月6日のウルグアイ対フランス戦の前日の5日にニジニ・ノヴゴロドに入って、2日間にわたって「クレムリン(砦)」やボルガ川を渡るロープウェーなどを回って観光をしていたのです。川沿いの丘の上のクレムリンは、とても景色の良いところでした。

 そのニジニ・ノヴゴロドの繁華街で見つけたのがこの店でした。

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