■興味深い天皇杯3回戦
城福監督は、「そこがJ2とJ1の違いなのだ」とも指摘したが、興味深いことに7月12日の天皇杯全日本選手権大会3回戦では、町田も東京VもJ1チームに挑戦する。
町田の相手は横浜F・マリノス。奇しくも、J1で首位のチームとJ2で首位のチームの顔合わせである。一方、東京Vは同じ味の素スタジアムを本拠地とするFC東京との「東京ダービー」だ(一般的に「東京ダービー」と言えば、FC東京と東京Vの試合のこと。東京Vと町田の対戦は、それと区別する意味も込めて「東京クラシック」なのだ)。
城福監督が指摘した「J2とJ1の違い」という意味では、町田が横浜FMと対戦するカードは興味深い。
アクチュアル・プレイングタイムを長くする……。それは、アンジェ・ポステコグルー監督(現トットナム・ホットスパー監督)が就任して以来、現在のケヴィン・マスカット監督の下でも横浜FMが目指しているところだからだ。
たとえば、CKを獲得した場面でも、他のチームだったらCK専門のキッカーが反対サイドから移動してきて、ゴール前での形をセッティングしてからキックを行う。そのため、CKの場面でかなりの時間が浪費されるのだ。ロングスローを多用するチームだと、スローインですら時間がかかる。
しかし、横浜はすぐにキックを行おうとするのだ。味方がセッティングされていなくても、相手が守備体系を整えるより前にプレーを始めた方が有利だからだ。
エンターテインメント性を追求すると同時に、それが攻撃力につながっているのである。