■近代サッカー組織の成り立ち
そもそも近代スポーツとしてのサッカーは、1863年にイングランドに「フットボール・アソシエーション(FA)=イングランド・サッカー協会」が生まれ、最初の競技ルールを制定したことで誕生した。その後、スコットランド協会(創立1873年)、ウェールズ協会(1876年)、アイルランド協会(1880年。現在の「アイルランド共和国」の成立は1919年であり、当時はアイルランド島全体が英国の一部だった。1880年創立の「アイルランド・サッカー協会」は、現在の「北アイルランド・サッカー協会」に引き継がれている)の4協会が誕生。1886年にイングランド協会の提案で創設された会議体がIFABだった。
ちなみに、国際サッカー連盟(FIFA)の誕生はその18年後の1904年。FIFAがIFABのメンバーに加わったのは、いまから110年前、1913年のことである。