■「ファーストチョイスの選手になるために」
惜しかった場面について尋ねても、「あれも決めなきゃ意味ないので。惜しい形を作っても、決めなきゃメンバーに入っていけないので、そこはもっとやんなきゃいけないなと思います」と結果にこだわる姿勢を見せた。
それにはワケがある。6月7日に行われた天皇杯の栃木シティ戦で、大関は初めて公式戦にメンバー入りした。松長根悠仁、名願斗哉、高井幸大といった同学年の選手がすでに公式戦デビューをして悔しい思いをしていただけに、大関も嬉しさと期待があったのだが、結局出場することはかなわなかった。そればかりか、交代カードを残したうえで、試合が終わったのである。
その際、大関は以下のように話してくれていた。
「難しい点差になったときに自分がチョイスされないというのは、自分がまだまだということ。点差が開かなかったから出られなかったというよりは、自分がそういった場面で使われる選手じゃなかったんだなっていうのは実感しました」
その言葉を思い出して率直にぶつけてみると、「メンバーに入って、ファーストチョイスの選手になるために、惜しい選手ではなくて試合を決められるだったり、結果を出せる選手になるべきだと思う」と力強く言葉を発したのだった。
「90分通して前目のポジションをやらしてもらうのは初めてで、攻撃が大好きなのでアピールするチャンスも多かったと思いますし、攻撃の時間が多ければ多いほど自分の求められるものは大きくなると思うので、そういった意味でいうと、得点やアシストを付けられれば良かったなと思います」
天皇杯で味わった悔しさが、結果と数字を求める姿勢に変化していた。