■「中古自動車販売会社」から「ベッティング企業」へ
2020-21シーズンから3シーズンに渡ってアストン・ヴィラと胸スポンサー契約を結んでいた『Cazoo』は、イギリス人起業家アレックス・チェスターマンが設立し、この数年で急成長を遂げたオンラインの中古自動車販売会社。現在、欧州5大リーグ全てに胸スポンサーを展開しており、その中には、日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダ(スペイン)、日本代表MF堂安律が所属するフライブルク(ドイツ)の2チームも含まれていることから、日本人ファンとしては馴染みがあった。
一方、新たにアストン・ヴィラと胸スポンサー契約を結んだ『BK8』は、スポーツベッティングを行うオンラインギャンブル企業。プレミアリーグは賭博広告規制によって、2026-2027シーズン以降の試合着用ユニフォームの前面にベッティング関連企業の広告禁止を発表しており、アストン・ヴィラとの契約は2025-2026シーズンの終了までとなっている。
現在、サッカークラブの胸スポンサーを務めるスポーツベッティング企業は、『betwey』『Fun88』『bwin』『SBOTOP』など数多くあるが、今回のアストン・ヴィラの新ユニフォームにおける『BK8』の胸ロゴに関しては、デザイン的に賛否がある模様だ。ただ、チームが勝てばユニフォームへの評価も高まるのが世の常。一部報道で、日本代表MF中村敬斗(LASKリンツ)の獲得に関心を寄せているされたアストン・ヴィラの、来季の戦いが注目される。