現在、日本代表が活動中だが、年代別日本代表の強化も進められている。大会に臨んでいるが、見えている問題がある。年代別日本代表、つまりは未来のサムライブルーが世界で勝ち上がるためには何が必要なのか。サッカージャーナリスト・後藤健生が切り込む。
■黄金世代などとの違い
U-20代表が期待通りの結果を出せなかったのは、Jリーグのトップチームでプレーする選手が少なすぎたのが原因の一つだ。20歳以下のチームであれば、先発メンバーの半数程度の選手がトップチームのレギュラーであってもおかしくない。だが、J1リーグに出場経験のある選手は何人もいるとしても、バリバリのレギュラー格といえば、高卒1年目からFC東京で主力としてプレーしている松木玖生くらいのものだった。
そのあたりが、いわゆる「黄金世代」などとの違いなのだ。
もちろん、各クラブともリーグ戦での勝利のために戦っているのであり、選手育成のために若手を起用することなどできることではない。
それなら、今後はトップチームでレギュラーとしてプレーできない選手に、どのようなプレー環境を与えるかを考えるべきだろう。