■日本に足りなかったもの
シュート数では10本対7本(枠内は6本対2本)と試合内容では日本が完全に上回っていただけに、引き分けは納得のいかないものだった。
何が足りなかったのか? それは「2点目を奪えなかったこと」に尽きる。
いくら、ゲームをコントロールしていたとしても、サッカーというのはどんなハプニングが起こるかわからないスポーツである。まして、暑さの中の試合だけに時間とともに足が止まることもあるし、荒れたピッチコンディションでは思わぬミスも生じうる。そして何よりも、若年層の強化が進むウズベキスタンには個人能力の高い選手が多いのだ。
早めに2点目あるいは3点目を奪って勝負を決めてしまう必要があったし、あれだけボールを握れたのだから、その可能性は十分にあった。
だが、中盤を支配し続けるものの、リードを奪った後の日本の攻撃には上手さはあったのもの、“迫力”はあまり感じられなかった。