6月3日に行われたJ1リーグ第16節、名古屋グランパスーセレッソ大阪の試合でキックオフ前に撮影された動画が話題になっている。それは、6月8日に名古屋グランパスの公式インスタグラムに投稿された。
その映像にまず映るのは、ピッチへ入場する前の名古屋の選手たち。その中でも存在感があるのが水色のユニフォームを着たGKランゲラックだ。画面中央に立つ守護神をカメラが捉えていると、背後から白いユニフォームが歩み寄る。
セレッソ大阪の香川真司だ。2人は固い握手を行うと、再会を喜ぶように熱い抱擁を交わした。その後は向かい合ってしばらく話す様子がうかがえる。正面を向くランゲラックからは笑顔も見られた。入場の時間になるとオーストラリア人GKがエールを送るように背番号8の背に触れていた。
香川とランゲラックはドイツブンデスリーガのボルシア・ドルトムントに在籍していた時代のチームメイトだ。2011―12シーズンのドイツカップ決勝では香川が1ゴール1アシストと躍動、ランゲラックは途中出場ながらゴールを守り5-2でバイエルン・ミュンヘンを破って優勝している。クラブ史上初の国内2冠を達成するなど、共にドルトムントの一時代を築いた。