■さまざまな記録
YouTubeには、1分間に274回のボールリフティングをする画像が公開されている(https://www.youtube.com/watch?v=BV2DRH6GMb0)。オーストラリアのアイザック・ウッドという青年が2017年に行ったもので、右足の甲に乗せたボールを小さく上げながら見事に記録をつくったという。手塚さんが小学校4年生のときに「ペレ杯」で達成した5分間で748回という記録は、1分間にほぼ150回だった。
2年後、小学校6年生のとき、手塚さんは1982年の8月に行われた「第3回全日本ジュニアボールリフティング大会」に出場、「頭1189回、足1168回」、計2357回で2回目の優勝を飾っている。2位は同じ栃木県田原小学校(!)6年生の岡田雅臣さんだった。
2種目合計2272回で手塚さんにはわずかに及ばなかったが、岡田さんは「足」では1219回というとてつもない記録を達成した。1分間に244回という記録である。オーストラリアのウッドさんがつくった1分間274回がもし2023年時点の「世界記録」だとしたら、40年以上前、1982年の時点では岡田さんが「世界記録保持者」だった可能性は十分ある。