■一つの指標は三笘薫

 さしあたって1つの指標となるのが、同じベルギー1部で昨季、一世を風靡した三笘薫(ブライトン)の一挙手一投足だろう。サン・ジロワーズでの彼は海外1年目でありながら、27試合出場7ゴールという数字を残し、左サイドで驚異的な打開力を見せつけた。伊藤もSTVVで異彩を放つことができれば、2024年夏の移籍、2026年北中米ワールドカップ(W杯)メンバー入りという輝かしいシナリオが見えてくる。

 森保ジャパンのアタッカー陣は2022年カタールW杯の主力がズラリと並ぶため、そこに彼が割って入ろうと思うなら、圧倒的な実績を残さなければいけない。鎌田も2022年頭には一度、代表から外されたが、フランクフルトでUEFAヨーロッパリーグ制覇を成し遂げたこともあって再び大黒柱に位置づけられた。そのくらいの高度なキャリアを築いてくれれば、本人にとっても、STVVにとっても、代表にとっても理想的だ。

 まずは今週末の京都戦でそれだけのポテンシャルを示し、新潟のラストをしっかりと飾ること。そこから全てが始まる。遠回りしてきた雑草アタッカーの今後が楽しみだ。

(取材・文/元川悦子)

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