6月3日、J1リーグ第16節が行われ、ガンバ大阪が2−1でアビスパ福岡に逆転勝利。この試合の決勝ゴールをアシストしたガンバ大阪のMFダワンに驚きと称賛の声が集まっている。
1−1で迎えた前半32分のセットプレーだった。右サイドからのFK、ガンバ大阪の選手たちがニアサイドに固まった中、背番号23のダワンだけが1人、ファーサイドに回り込む。そこにキッカーの山本悠樹が右足で鋭いボールを送り込んだ。
高く上がったボールは、ラインディフェンスを敷いたアビスパ福岡のDF陣を越えて狙い通りにファーサイドまで流れる。だが、キッカーのイメージよりも大きくなり、ゴールラインを割るかと思われた。するとここでダワンが常人離れした跳躍力を発揮する。走りながら右足で力強く踏み込んで跳び上がると、空中で止まったかのような状態から、高い打点でのヘディングで中央に折り返し、フリーとなっていた三浦弦太の足元にピタリとボールを届けて見せたのだ。
ダワンからの折り返しのパスを受けた三浦は、冷静に左足ボレーでゴールに叩き込んで逆転に成功。この日が27歳の誕生日だったダワンにとっては、チームを勝利に導く“バースデー・アシスト”となった。